【第2回】
大阪府岸和田市・岸和田一文字

山田渡船
チヌ 2002.4.8

・岸和田一文字って?
 大阪市内から1時間足らず、釣れる魚種も豊富ということもあって、大阪湾でも屈指の人気釣り場が岸和田一文字。沖に向かって中波止、旧一文字、沖一文字と3本の波止があり、その日の潮に合わせて釣り場が選べることが特徴だ。もちろん波止移動も自由(無料)なので、当たりはずれが少ないのが釣り人にとってはうれしいところ。
  水深は旧一文字で約6m、沖一文字で約10mで、沖向きに10mほどケーソンが沈めてありかけあがりになっている。エビ撒き釣りでこのかけあがりを上手く攻めれば、70cmのスズキクラスも十分望める。
  また、足場もよいのでファミリーフィッシングにも最適で、夏−晩秋にかけてはサビキ釣りでイワシ、小アジを狙って多くの釣り人で賑わう光景は圧巻。その頃には岸和田の風物詩、マダコ釣りも本格化してくる。波止際をタコジグで探り歩けば、初心者でも1キロ級の大物をゲットできる。
  5月からは落とし込み釣りでチヌも本番を迎え、まさにビギナーからベテランまで幅広く楽しめる、懐の深い釣り場が岸和田一文字なのだ。

・最近の様子はどうなんだろう…。
 桜の花びらも散り始め気温もグングンあがり出してきたが、それでもまだ水温は低め。釣れる日と釣れない日の差が激しい様子で、天候、潮条件を見極めての釣行が必要となる。現在のメインターゲットはシラサのエビ撒き釣りで狙うチヌ、ハネ。4月2日には旧一文字赤灯前で梅本氏がチヌの33−48cmを14尾(エビ撒き、オキアミのフカセ釣り)あげており、徐々に魚の食いは上向いてきているようだ。特にハネは40−70cmがよい人で2ケタの釣果 が飛び出しており、場所もどこでもOKと今一番アツイ釣り物である。
  そのほかシラサエビのウキ釣りでメバル、アイナメなどの根魚も順調で、取材当日も沖一文字の北で常連4人が20cmの良型メバルを次々と釣りあげていた。

・4月8日、取材日の釣況!
 5時半の1番船に合わせて、渡船乗り場へ到着。早速、待合所を覗いてみると、山田渡船の看板女将さんがあたたかく迎えてくれた。昨日の釣況を聞いてみると、朝のうち雨模様だったにもかかわらず、スズキの64cm、チヌの40cm級がポツポツとあがっていたとのこと。待合所には平日でも常連が多数つめかけており、いよいよ釣りシーズンの訪れを感じさせてくれる。
  まずは毎日通っているというメバル釣りの常連さんらと一緒に、沖一文字の北にあがった。しかし1時間が経過するものの、「今日は潮が動かんからあかんわ」との声に一抹の不安がよぎる。苦戦が続く中、突然泉大津の常道さんの竿が大きくしなった。メバル狙いのため、0.8号のハリスで必死にやり取りしながら浮いてきたのは50cm近い銀ピカチヌ。思わぬ 外道に、同氏も記者もびっくりの1尾はおなかがふっくらした乗っ込みものであった。
  ほかに和泉の安並さんは15−20cmのメバルを9時の時点で5尾あげていた。仕掛けはウキ3号、オモリ3号、ハリス0.8号、チンタメバル針8号でウキ下は5ヒロ半。エサはシラサエビ。同氏によると、和歌山方面 から大阪湾向きに流れる潮が一番よく釣れるそうだ。また、時折仕掛けを潮上へそーっと流して誘いをかけてやることやポイントを広く探り歩くことも重要だと語ってくれた。
  9時過ぎ、場所をチヌ、ハネの好ポイントである旧一文字赤灯前に移した。ここでは沖向きにエビ撒き釣りで前川さんがチヌの35cmをあげていた。同氏に話を聞くと、反応はあるもののアタリは小さいとのことで、竿先に集中することが大切なようだ。エビ撒き釣りのコツはタナ合わせで、現在はまだ水温が低いこともあり、ウキ下は3ヒロ半。今後活性があがるにつれて、タナも1.5−2.5ヒロぐらいにあがってくるだろう。

・今後の展望
 今後は落とし込み釣りで狙うチヌが最盛期を迎える。チヌは乗っ込みが始まり、年なしクラスもぼつぼつあがっており、今後期待大。エビ撒き釣りのハネは40cmクラスなら数が狙えるだろう。例年5月からは虫エサのサグリ釣りでアイナメの新子があがり始めるので楽しみなところ。サビキでもOKで子供でも簡単に釣れちゃうので、ゴ−ルデンウイ−クの予定に波止釣りを入れてみてはどーですか!

◆問い合わせ
山田渡船(TEL.0724・36・3949)まで。渡船料金は大人1800円、中学生まで900円。各種活きエサ、仕掛けあり。
沖の一文字で松尾さんがハネをダブルでゲット!(タナは5ヒロ半)

旧一文字赤灯前で前川氏は35cmのいぶし銀をキャッチ

沖の北で赤井さんは20cmの良型メバルをあげこの表情!

常連の安並さんはメバルの15−20cmを次々とあげていた

泉大津の常道さんはチヌの50cm!と意外な外道

強引な引き込みに竿がしなる!!

沖一文字の風景

旧一文字赤灯前の風景